初雪と根雪は違う。北海道の冬がいつ始まるか
初雪が降っても冬ではありません。生活が切り替わるタイミングを整理しました。

- 初雪は降っても積もらない。すぐ解ける
- 根雪になってから、生活が冬に切り替わる
- その間に準備を終えておく
「北海道の冬はいつから」と聞かれることがあります。初雪の日ではありません。
初雪と根雪
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 初雪 | その冬に初めて雪が降った日。積もらないことが多い |
| 根雪 | 積もった雪が、春まで解けずに残り始めること |
初雪が降っても、たいてい翌日には解けます。その後も降っては解けるを繰り返し、ある時期から解けなくなります。これが根雪です。
地域ごとの時期の感覚
年によって前後しますが、おおよその傾向はこうです。
- 初雪 — 10月から11月にかけて。山では9月のことも
- 根雪 — 11月下旬から12月
- 道北・道東は早く、道南は遅い
- 内陸は早く、海沿いは遅い
同じ北海道でも1か月近い差があります。
根雪になると生活が変わる
ここから、暮らし方が切り替わります。
- 雪かきが日課になる
- 自転車が使えなくなる
- 歩く速度が落ちる。移動時間が伸びる
- 洗濯物が外で乾かない
- 玄関前に雪が積もる
ひとつひとつは小さいのですが、全部が同時に来ます。移住1年目は、ここで戸惑います。
初雪から根雪までが準備期間
この間が、準備を終える猶予です。
- 冬タイヤへの交換(本来は初雪前に済ませたい)
- 除雪道具の用意
- 灯油の確保
- 冬靴の用意
- 水道管の凍結防止の確認
とくに冬タイヤは、初雪を待たずに10月中に済ませてください。初雪の直後は店が混みます。
危ないのは「中途半端な時期」
根雪になる前の、降ったり解けたりする時期がいちばん滑ります。
- 日中に解けた水が、夜に凍る
- 薄い氷の膜が路面を覆う
- 見た目は濡れているだけに見える
完全に雪が積もっている状態より、この時期のほうが転倒や事故が起きやすいです。11月の歩行には注意してください。
春はいつ終わるか
逆の話もしておきます。根雪が解けきるのは、平地で3月下旬から4月です。
ただし日陰や山沿いには5月まで残ります。「雪が無くなった」と感じてから、しばらくは油断できません。
除雪の体制
根雪になると、自治体の除雪が始まります。
- 幹線道路から順に除雪される
- 生活道路は後回しになることがある
- 除雪車が通ると、玄関前に雪の壁ができる
3つ目を知らないと驚きます。道路を除雪した雪が、各家の前に寄せられます。これを片付けるのは住人の仕事です。
観光で来る人への影響
旅行の計画にも関わります。初雪の有無で、見えるものが変わるためです。
- 11月上旬 — 雪があるとは限らない。紅葉が残っていることも
- 11月下旬 — 地域によっては根雪に入る
- 12月 — ほぼ全域で雪景色
「雪を見たい」という目的で来るなら、11月は賭けになります。確実に雪を見たいなら12月以降、道北や道東なら少し早くても見られます。
冬の入口は気温で分かる
雪そのものより、最低気温を見るほうが実態に近いです。
最低気温が0度を下回る日が続き始めると、降った雪が解けなくなります。天気予報で最低気温が氷点下に並び始めたら、根雪が近いと考えてよいです。
初雪の前にやること
初雪は予告なしに降ります。前に済ませておくものがあります。
- 冬靴を買う — 降ってから買うと売り場が混み、サイズが欠ける
- タイヤ交換の予約 — 10月上旬に入れる
- 屋外の水道を止める
- 除雪道具をそろえる
初雪で積もることは少ないですが、路面が凍ります。この日に夏タイヤとスニーカーだと危険です。
根雪に入ったあと
根雪になると、春まで地面が見えません。
- 庭や敷地に置いたものは春まで出てこない
- 自転車は使えなくなる
- 除雪が日課になる
- 雪を置く場所を考えて積み始める
根雪の初日に低く広く雪を置くと、2月に積む場所がなくなります。最初から高く積むのが要領です。
まとめ
北海道の冬は、初雪ではなく根雪から始まります。初雪から根雪までの数週間が、準備の猶予期間です。
そして、いちばん滑るのは完全な冬ではなく、降っては解ける11月です。この時期の足元に気をつけてください。