ゴールデンウィークの北海道は何が見られるか。桜と残雪が同時期
本州と違い、5月初旬が春の入口です。見られるものと注意点をまとめます。

- 道南は桜、道東・道北はまだ寒い
- 山に雪が残り、峠道が通行止めのことがある
- 観光施設が「冬期休業明け」の時期にあたる
ゴールデンウィークの北海道は、本州の感覚だと読み違えます。桜が咲く地域と、まだコートが必要な地域が同時に存在します。
桜の時期が本州とずれる
北海道の桜は5月に咲きます。南から順に開いていきます。
| 地域 | 桜のおおよその時期 |
|---|---|
| 函館・道南 | 4月下旬〜5月上旬 |
| 札幌・道央 | 5月上旬 |
| 旭川・道北 | 5月中旬 |
| 釧路・根室 | 5月中旬〜下旬 |
つまり、ゴールデンウィークに桜を見たいなら道南から道央です。道東に行くと、まだつぼみか咲いていません。
北海道ではエゾヤマザクラが多く、ソメイヨシノより色が濃いピンクです。葉と花が同時に出るので、本州の桜と見た目が違います。
気温の実際
5月初旬の最高気温は、札幌で15度前後です。朝晩は5度近くまで下がります。
服装の目安は「本州の3月下旬」です。
- 薄手のコートかジャンパー
- 長袖のシャツ
- 風の強い日があるので、風を通さない上着
半袖で過ごせる日もありますが、それは例外です。1枚羽織るものを必ず持ってください。
峠と山道の通行止め
これが旅程に直接影響します。標高の高い道路は、5月でも冬期閉鎖が続いていることがあります。
知床横断道路や、大雪山周辺の一部の道路が代表例です。開通日は年によって違い、雪の量で前後します。
対策は1つです。出発前に道路情報を確認する。閉鎖されていると大回りになり、数時間変わります。
施設の営業が切り替わる時期
観光施設の多くが、冬期休業を終えてこの時期に営業を再開します。逆に、冬のアクティビティは終わっています。
- 再開するもの — 展望台のリフト、遊覧船、キャンプ場
- 終わっているもの — スキー場(一部を除く)、流氷、氷のイベント
「ゴールデンウィークに流氷を見たい」は成立しません。流氷は2月から3月です。
混雑と予約
ゴールデンウィークは北海道も混みます。特に航空券とレンタカーが取りにくくなります。
宿も、人気の温泉地は早くから埋まります。この時期に行くなら、2〜3か月前の手配が現実的です。
一方、観光地そのものの混雑は夏より穏やかです。人は多いが、夏のピークほどではないという感覚です。
この時期だけの利点
虫がまだ少ないのが大きいです。初夏から夏は、屋外でブヨや蚊に悩まされます。5月初旬はそれがありません。
残雪の山と桜が同じ画面に入る景色も、この時期しか見られません。道南の桜の名所では、海と桜と雪山が重なります。
この時期に向く行き先
気温と開通状況を踏まえると、無理のない行き先が見えてきます。
| 行き先 | この時期の様子 |
|---|---|
| 函館・道南 | 桜が見られる。気温も比較的高い |
| 札幌・小樽 | 桜と新緑。施設がそろっている |
| 登別・洞爺 | 温泉。山はまだ寒い |
| 富良野・美瑛 | 花はまだ咲かない。畑は土の色 |
| 知床・釧路 | 寒い。道路が閉鎖中のことがある |
ラベンダーを期待して富良野に行く人がいますが、咲くのは7月です。5月の富良野は耕された畑が広がっている時期で、別の静かな景色になります。
花の時期
5月に見られる花もあります。
- 桜 — 道南・道央で5月上旬
- チューリップ — 5月中旬以降の公園
- 芝桜 — 5月中旬から下旬
- 水芭蕉 — 雪解け直後の湿地
芝桜は5月の連休より少し後になることが多いです。連休の終盤から中旬にかけてが見ごろです。
持ち物
この時期特有の持ち物があります。
- 花粉対策 — 北海道はシラカバ花粉が5月に飛ぶ
- 日焼け止め — 紫外線は強い。残雪の反射もある
- サングラス — 同じ理由
- 薄手の手袋 — 朝の散策で手が冷える
シラカバ花粉は、本州のスギ花粉とは別の種類です。スギが平気でもシラカバで症状が出る人がいます。薬を持っている人は念のため携帯してください。