阿寒湖温泉の歩き方。湖畔の温泉街とアイヌコタン
温泉と湖と文化施設が徒歩圏です。何を見るかを整理します。

- 温泉街が湖畔にまとまっていて歩いて回れる
- アイヌコタンに工芸店と劇場がある
- ボッケ(泥火山)まで遊歩道で行ける
阿寒湖温泉は、阿寒湖の南岸にある温泉街です。湖、温泉、アイヌ文化の施設が歩ける範囲に集まっています。
温泉街の構成
湖に沿って宿が並び、その裏手に商店街とアイヌコタンがあります。端から端まで歩いて20分程度です。
主なものを挙げます。
- 湖畔の遊歩道 — 湖と対岸の山が見える
- アイヌコタン — 工芸店が並ぶ坂道
- 商店街 — 土産店と食堂
- ボッケ遊歩道 — 泥が噴き出す場所まで行ける
アイヌコタン
「コタン」はアイヌ語で集落を意味します。木彫りや刺繍の工芸店が並び、実際に職人が作業しているところを見られます。
買えるものがあります。
- 木彫りの置物・盆
- 刺繍の小物(文様に意味がある)
- 楽器(ムックリ=口琴)
ムックリは竹の板と糸でできた楽器です。店で鳴らし方を教えてもらえます。安価で、持ち帰りやすい土産です。
劇場での公演
コタンの中に劇場があり、アイヌの古式舞踊や人形劇が上演されています。
- 上演時間が決まっている。時刻を確認する
- 所要は30分前後の演目がある
- 時期によって演目と回数が変わる
古式舞踊は国の重要無形民俗文化財に指定されています。観光向けの出し物というより、保存されている芸能という性格があります。
ボッケ
温泉街から遊歩道を歩いて行ける場所に、泥火山があります。
地中のガスと熱で泥が沸き立つ現象で、ぼこぼこと音を立てて泥が噴いています。歩いて片道15分程度です。
- 硫化水素のにおいがある
- 柵の外に出ない。熱い
- 遊歩道は森の中。虫よけがあると楽
遊覧船
阿寒湖には遊覧船が出ています。湖を回り、マリモの展示施設に寄る航路があります。
マリモは特別天然記念物です。湖で自然に育っているものを採ることはできません。展示施設で見る形になります。
運航期間に注意が必要です。湖が凍る冬期は運休します。代わりに氷上のアクティビティが行われます。
泉質と日帰り入浴
単純温泉や硫黄泉が湧いています。宿によって引いている湯が違います。
日帰り入浴を受ける宿があります。受付は午後早めに終わることが多いので、午前から昼過ぎに行くのが確実です。
無料の足湯も温泉街にあります。タオルを持って行ってください。
季節ごとの様子
| 季節 | 様子 |
|---|---|
| 春(5〜6月) | 新緑。空いている |
| 夏(7〜8月) | 遊覧船と遊歩道。もっとも混む |
| 秋(9〜10月) | 紅葉。空気が澄む |
| 冬(11〜3月) | 湖が凍る。氷上の催しがある |
冬は湖面が凍り、氷上を歩けるようになります。ワカサギ釣りや花火が行われる年があります。
アクセス
道東の内陸にあり、距離があります。
- 釧路から車で1時間半前後
- 釧路空港から車で1時間前後
- 女満別空港から車で1時間半前後
- 札幌からは1日かかる
公共交通では、釧路から路線バスが出ています。本数が限られるので、時刻表を確認してください。
あわせて回る
周辺に見どころがあります。
- 摩周湖 — 車で1時間前後。霧が多い
- 屈斜路湖・川湯温泉 — 車で1時間前後
- 硫黄山 — 噴気を上げる山
- 釧路湿原 — 車で1時間半前後
この一帯は距離があるので、阿寒湖に泊まって2日かけて回るのが現実的です。日帰りで全部は無理があります。
食事
温泉街に食堂と居酒屋があります。道東らしいものが出ます。
- ワカサギ・ヒメマス — 阿寒湖で獲れる魚。塩焼きや天ぷら
- エゾシカ肉 — 道東は流通がある。ステーキやソーセージ
- ザンギ — 道東の鶏の揚げ物
ヒメマスは阿寒湖の名物です。漁期が限られるので、出る時期とそうでない時期があります。メニューにあれば試す価値があります。
温泉街の店は、夜に早く閉まることがあります。宿で食事を取るか、早い時間に店に入るのが確実です。
宿の選び方
| タイプ | 向く人 |
|---|---|
| 湖畔の大型ホテル | 部屋から湖を見たい |
| 裏手の小規模な宿 | 費用を抑えたい |
| 日帰り入浴のみ | 通過する旅程 |
湖に面した部屋は値段が上がります。湖畔の遊歩道は誰でも歩けるので、景色だけが目的なら部屋の向きにこだわらなくても見られます。
持ち物
- 虫よけ — 夏の遊歩道では必要
- 羽織るもの — 標高があり、朝晩は冷える
- 歩きやすい靴 — ボッケまでの道は土と木道
- 冬は完全な防寒 — 道東の内陸は−20度を下回る日がある
阿寒湖は内陸の高い場所にあります。釧路の市街より数度低いので、同じ服装で来ると寒く感じます。