北海道の夏は涼しいのか。エアコンのない家で過ごす
以前の常識が変わりつつあります。実際の暑さと対策を書きます。

- 30度を超える日がある。期間は短い
- エアコンのない住宅が多い。後付けが増えている
- 湿度は本州より低い。風が通れば過ごせる
「北海道の夏は涼しい」は、おおむね正しいですが例外があります。暑い日は暑いという前提で備えたほうがいいです。
実際の気温
| 時期 | 札幌の目安 |
|---|---|
| 6月 | 最高22〜25度。過ごしやすい |
| 7月 | 最高25〜28度。30度の日がある |
| 8月上旬 | 最高26〜30度。もっとも暑い |
| 8月下旬 | 最高24〜27度。下がり始める |
| 9月 | 最高20〜25度 |
暑いのは7月下旬から8月中旬の3週間ほどです。この期間を越えれば涼しくなります。
内陸の旭川や帯広は、札幌より気温が上がります。35度近くになる日があります。
本州と違う点
気温の数字は本州の都市と近づいていますが、体感は違います。
- 湿度が低い — 同じ30度でも汗が引きやすい
- 朝晩が下がる — 夜は20度前後まで落ちる
- 熱帯夜が少ない — 夜に窓を開けると涼しい
この「夜に気温が下がる」が大きいです。夜間に室温を下げられるので、エアコンがなくても眠れます。
エアコンの有無
北海道の住宅には、エアコンが付いていないものが多くあります。
理由は単純で、必要な期間が短かったためです。暖房設備は充実していますが、冷房は想定されていませんでした。
近年は変わりつつあります。
- 新築や改修で付けるようになった
- 賃貸でもエアコン付きの物件が増えた
- 後付けで設置する家庭が増えた
内見のときにエアコンの有無を確認する価値があります。付けたい場合は、取り付け可能かどうか(室外機の置き場所、配管の穴)も見てください。
エアコンなしで過ごす方法
実際に多くの家がこうしています。
- 朝のうちに窓を開けて空気を入れ替える
- 日が高くなったら窓を閉め、カーテンを引く
- 夕方に再び窓を開ける
- 扇風機かサーキュレーターで風を回す
要領は、外が涼しいときに空気を入れ、暑いときは締め切ることです。逆にすると室温が上がります。
北海道の住宅は断熱が効いているので、一度冷えた空気が逃げにくいという利点があります。これは冷房にも効きます。
窓の対策
日射を遮るのがいちばん効きます。
- 遮光カーテン・ブラインド
- すだれ・よしず(外側に付けると効果が高い)
- 窓に貼る遮熱フィルム
外側で遮るほうが効きます。窓ガラスが熱くなる前に日射を止められるためです。
扇風機の使い方
扇風機は、置き方で効果が変わります。
- 窓の外に向ける — 室内の暖気を外に出す
- 2台で入口と出口を作る — 空気が流れる
- 天井に向ける — 上にたまった暖気を回す
北海道の住宅は気密が高く、自然には空気が流れにくいことがあります。窓を2か所開けて流れを作るのが要領です。
エアコンを付ける場合
後付けするときの注意点です。
- 夏の前(5〜6月)に手配する。7月は業者が混む
- 暖房も兼ねられる機種があるが、寒冷地向けの性能が必要
- 室外機を雪から守る置き方を考える
- 賃貸なら大家の許可を取る
寒冷地では、冬の暖房としてエアコンを使うには寒冷地仕様が必要です。一般の機種は外気が低いと効率が落ちます。
夏の寝具
夜は涼しいので、本州のような夏用寝具だけでは寒い日があります。
- 薄手の掛け布団を1枚残しておく
- 夜中に冷えて目が覚めることがある
- 窓を開けて寝ると、朝に冷える
「夏なのに掛け布団」は北海道では普通です。タオルケット1枚では足りない夜があります。
体調のこと
涼しい土地でも熱中症は起きます。むしろ注意が必要な面があります。
- 暑さに慣れていないため、体が対応しにくい
- エアコンがない住宅で室温が上がる
- 「北海道だから大丈夫」と油断する
30度を超える日は、水分を取り、涼しい場所に移動してください。公共施設や商業施設は冷房が入っています。