初夏の虫対策。ブヨ・アブ・蚊の違いと、刺されない工夫
屋外の予定を壊すのは天気より虫です。種類ごとに対策が違います。

- ブヨは皮膚を噛む。数日かゆみが残る
- アブは大型で痛い。黒い服と水辺に寄る
- 明るい色の長袖が、虫よけより効く場面がある
6月から8月の北海道で、屋外の予定を台無しにするのは虫です。天気より確実に影響します。
3種類を区別する
| 虫 | 刺し方 | 症状 |
|---|---|---|
| ブヨ(ブユ) | 皮膚を噛みちぎる | 腫れとかゆみが数日〜1週間 |
| アブ | 刺して血を吸う | 刺された瞬間が痛い。腫れる |
| 蚊 | 刺して血を吸う | かゆみ。1〜2日 |
いちばん厄介なのはブヨです。小さく、刺された瞬間はほとんど痛みがありません。気づくのは数時間後で、そこから腫れが続きます。
刺されやすいのは足首とすねです。短パンやサンダルで草地に入ると集中して刺されます。
ブヨが出る場所と時間
- 水辺 — 川・沢・湿地。幼虫が水中で育つ
- 森の中・林道
- 朝と夕方 — 日中より活発
- 風のない日 — 風があると飛べない
渓流沿いの遊歩道や、キャンプ場がもっとも多い場所です。標高が高くても出ます。
アブの特徴
アブは大型で、羽音が大きいので来ると分かります。刺されると痛く、出血します。
寄ってくる条件があります。
- 黒や濃い色の服 — 黒い物に向かう性質がある
- 汗のにおい
- 車の黒い部分 — 駐車した車に群がることがある
- 水辺と牧場の周辺
対策として明るい色の服が効きます。白やベージュのほうが寄られにくいです。
車に群がっている場合、ドアを開けると入ってきます。少し走って振り切ってから停めるのが有効です。
服装でやること
虫よけ剤より、まず服です。
- 長袖・長ズボン — 皮膚を出さない
- 明るい色 — アブ対策
- 靴下を履く — 足首を守る。ここが最大の弱点
- サンダルで草地に入らない
- 首にタオルか手ぬぐい — 首筋も刺される
夏に長袖は暑いですが、薄手の長袖のほうが結果的に快適です。刺された後の数日間を考えると、迷う必要がありません。
虫よけ剤
市販の忌避剤を使います。成分で効き方が違います。
- ディート — 広く効く。濃度が高いほど持続する。子どもは年齢制限がある
- イカリジン — 年齢制限がない。衣類を傷めにくい
どちらも塗り直しが必要です。汗をかいたら効果が落ちます。2〜3時間ごとに塗り直してください。
足首・すね・首・手の甲に重点的に塗るのが要領です。服の上から使えるスプレーもあります。
刺されたあとの対応
ブヨに刺された場合です。
- かかない — かくと悪化し、長引く
- 冷やす — かゆみが和らぐ
- 抗ヒスタミン剤かステロイドの塗り薬を使う
- 腫れがひどい、熱が出た場合は受診する
市販のかゆみ止めを旅行に持って行くのが実用的です。現地で買うより早く対処できます。
ブヨのかゆみは、刺された翌日以降に強くなることがあります。数日残ると覚えておいてください。
時期の目安
| 時期 | 虫の状況 |
|---|---|
| 5月 | 少ない。雪解け直後 |
| 6月 | ブヨが出始める |
| 7〜8月 | 最も多い。アブも活発 |
| 9月 | 減る。歩きやすくなる |
| 10月以降 | ほぼいない |
虫を避けたいなら、5月か9月以降に屋外の予定を入れるのが確実です。
屋外の予定を組むとき
虫の多い場所と、少ない場所があります。
- 多い — 渓流沿い、湿原、林道、キャンプ場、牧場周辺
- 少ない — 市街地、海沿い(風がある)、標高の高い稜線
海沿いは風があるため、虫が少ない傾向があります。風が吹いている場所は飛べません。
ハチとマダニ
刺す虫以外にも注意すべきものがあります。
スズメバチは秋に活発になります。巣に近づかないこと、黒い服を避けること、香りの強いものを付けないことが基本です。
マダニは草むらで衣服に付き、皮膚に食いつきます。
- 草むらに肌を出して入らない
- 帰ったら服と体を確認する
- 食いついていたら、自分で引き抜かず受診する
マダニは感染症を媒介します。無理に取ると口の部分が残るので、医療機関で処置してもらってください。