十勝川温泉のモール泉。茶色い湯は植物由来
世界的に少ない泉質です。何が違うのかを説明します。

- 植物由来の成分を含む。茶褐色の湯
- 世界でも産地が限られる泉質
- 帯広から車で20分台。空港からも近い
十勝川温泉の湯は茶褐色です。鉄分でも泥でもなく、植物由来の成分による色です。
モール泉とは
地下の泥炭層(植物が堆積して炭化した地層)を通った湯です。
植物が分解してできたフミン酸などの有機物が溶け込み、茶色く色づきます。
- とろみがある
- 肌がなめらかになる感触
- においは土や植物に近い。硫黄臭ではない
- 色の濃さは源泉によって違う
このタイプの湯は世界でも産地が限られます。ドイツの一部と、日本では北海道が主な産地です。
どこで湧くのか
十勝平野は、かつて湿原と泥炭地が広がっていた土地です。その地層を通った地下水が温泉になっています。
そのため、十勝地方に同じ性質の湯が点在しています。十勝川温泉がもっとも知られていますが、周辺の町にもモール泉の施設があります。
札幌の一部や、道内のほかの地域にもモール泉があります。
入ったときの感触
硫黄泉のような強い刺激はありません。
- 湯がとろりとしている
- 肌がぬるぬるする
- 湯上がりに肌がやわらかく感じる
- 刺激が弱いので長めに入れる
「美人の湯」と宣伝されることがあります。肌の感触が変わるのは実際に分かります。
ただし乾燥しやすいので、湯上がりに保湿してください。
注意点
- 白いタオルに色が付くことがある
- 白い水着も同様
- 湯の色で底が見えにくい。足元に注意
気にするタオルは持ち込まないほうがいいです。宿のタオルを使ってください。
温泉街の様子
十勝川の河畔に宿が並んでいます。大型の宿が中心です。
- 宿が十数軒
- 日帰り入浴を受ける宿がある
- 公共の日帰り施設もある
- 足湯がある
温泉街としての広がりは大きくありません。夜に出歩く場所は限られます。食事は宿で取るか、帯広市街に出る形になります。
周辺の見どころ
| 場所 | 所要 | 内容 |
|---|---|---|
| 帯広市街 | 車で20分台 | 豚丼、菓子店の本店 |
| 十勝が丘展望台 | 車で5分 | 十勝平野と川を見下ろす |
| ばんえい競馬(帯広) | 車で25分 | 重い荷を引く競馬。ここだけ |
| 幸福駅・愛国駅 | 車で40分前後 | 廃線の駅。名前で知られる |
| 然別湖 | 車で1時間前後 | 高地の湖。紅葉と冬の催し |
ばんえい競馬は帯広だけで行われています。農耕馬が重いそりを引く競走で、ほかでは見られません。
冬の催し
冬に、白鳥が飛来する時期があります。十勝川の河畔で見られます。
また、気球(熱気球)の催しが行われる年があります。十勝は気球が盛んな地域です。
冬の十勝は晴天率が高いのが特徴です。雪は多くありませんが、気温が低く、−20度を下回る日があります。
アクセス
- とかち帯広空港から車で40分前後
- 帯広駅から車・バスで20〜30分
- 札幌から車で3時間前後
- 釧路から車で2時間前後
帯広駅から路線バスが出ています。本数は限られるので時刻表を確認してください。
空港から近いので、到着日の夜か最終日の朝に泊まるという使い方ができます。
十勝の食べ物
温泉と組み合わせて食べられるものです。
- 豚丼 — 帯広が本家
- チーズ・乳製品 — 酪農地帯。工房が多い
- 菓子 — 大手の菓子店の本店がある
- 小豆・長いも — 畑作の産物
- ワイン — 池田町に醸造所がある
十勝は農業と酪農の中心地です。食材の産地を回るという旅程が組めます。
チーズ工房は冬期に休業するところがあります。寄る予定なら営業日を確認してください。