4月の北海道は何が見られるか。雪解けと春の入口
冬の終わりと春の始まりが混ざる月です。実態を書きます。

- 平地は雪が解ける。山と峠はまだ冬
- 桜は咲かない。咲くのは5月
- 観光施設が冬期休業から切り替わる時期
4月の北海道は、地域と標高で冬と春が分かれます。本州の4月とは状況がかなり違います。
雪の残り方
| 場所 | 4月の状態 |
|---|---|
| 函館・道南 | 上旬に雪が消える。いちばん早い |
| 札幌・道央 | 上旬から中旬に消える |
| 旭川・道北 | 中旬から下旬 |
| 道東の内陸 | 下旬まで残る場所がある |
| 山・峠 | 5月以降も残る |
市街の雪が消えても、日陰と山にはまだ雪があります。歩道の端や建物の北側に残った雪の山が、4月の風景です。
気温
- 4月上旬 — 最高5〜10度。朝晩は氷点下
- 4月中旬 — 最高10〜13度
- 4月下旬 — 最高13〜17度
服装の目安は本州の3月上旬から中旬です。コートが必要です。
朝晩は氷点下になる日があります。路面が凍るので、靴は冬用のままのほうが安全です。
桜は咲かない
よくある誤解です。北海道の桜は5月に咲きます。
4月に咲くのは、函館や松前など道南の一部で、それも下旬からです。札幌や旭川では4月に桜はありません。
花見を目的に行くなら、5月に日程を合わせてください。
4月に見られるもの
花は少ない時期ですが、あるものもあります。
- 水芭蕉 — 雪解け直後の湿地。4月から5月
- 福寿草 — 雪が消えた地面に咲く
- エゾエンゴサク — 青い小さな花。林床
- 残雪の山 — 雪をかぶった山と、芽吹き始めた平地
水芭蕉は雪解けの指標のような花です。湿地の遊歩道がある場所で見られます。
施設の切り替え
4月は、観光施設が冬から夏の運営に変わる時期です。
| こと | 時期 |
|---|---|
| 冬のアクティビティ終了 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 施設の休業(切り替え期間) | 4月の数週間 |
| 夏期営業の開始 | 4月下旬〜5月 |
| 冬期閉鎖の道路の開通 | 4月から順次 |
この切り替えの休業期間に当たると、行きたい施設が閉まっています。4月に旅程を組むなら、営業日を1件ずつ確認してください。
旭山動物園も、この時期に数週間の休園があります。
道路の状況
標高の高い道路は冬期閉鎖が続いています。
- 4月上旬 — 低い峠が開き始める
- 4月下旬 — 多くの道路が開通
- 5月以降 — 標高の高い道路
知床横断道路や大雪山周辺の一部は、4月には開いていません。出発前に道路情報を確認してください。
レンタカーのタイヤも、4月は冬用と夏用が混在する時期です。峠を走るなら借りるときに確認してください。
4月に行く利点
条件は悪いですが、良い面もあります。
- 空いている — 観光の端境期。人が少ない
- 宿が安い — 冬と夏の間
- 航空券が取りやすい
- 虫がいない
- 残雪と芽吹きが同時に見られる
費用を抑えて静かに回りたいなら、4月は有力な選択です。見られるものが限られることを承知した上でなら、満足度は低くありません。
4月に向く行き先
- 札幌・小樽 — 市街。施設がそろっている
- 函館・道南 — 雪解けが早い。下旬は桜も
- 登別・洞爺・定山渓 — 温泉。通年営業
- 旭川 — 市街。動物園は休園期間を確認
温泉は4月でも変わりません。冬の装備が要らなくなり、移動は楽になるので、温泉中心の旅程なら4月は悪くない時期です。
逆に、知床・釧路湿原・大雪山などの自然が目的なら、6月以降に回したほうがいいです。
持ち物
- コート(薄手のダウンでもいい)
- 風を通さない上着
- 防水の靴 — 雪解けでぬかるむ
- 手袋 — 朝晩に使う
- サングラス — 残雪の反射が強い
雪解けの地面は泥になります。きれいな靴で歩く時期ではありません。防水で、汚れても構わない靴が向きます。