然別湖は標高800mの湖。夏の静けさと冬の氷
道内最高所の自然湖です。季節ごとの使い方を書きます。

- 標高810m。道内でもっとも高い場所にある自然湖
- 夏はカヌーと散策。冬は氷の村
- 宿が少なく、静か
然別湖(しかりべつこ)は十勝の北部にあります。標高810mで、北海道でもっとも高い場所にある自然湖です。
どういう湖か
- 周囲を山に囲まれている
- 原生林が湖岸まで迫る
- 人工物が少ない
- 宿が1〜2軒
- 観光施設の規模が小さい
開発されていないのが特徴です。静かに過ごす場所で、にぎやかな観光地ではありません。
標高が効く
810mという高さが、すべてに影響します。
- 夏が涼しい — 平地より5〜6度低い
- 紅葉が早い — 10月上旬
- 冬は全面凍結する
- 朝晩は夏でも冷える
避暑地として成立します。十勝の市街が30度の日でも、湖畔は25度前後です。
夏の過ごし方
- カヌー・カヤック — ガイド付きのツアーがある
- 湖畔の散策路
- 登山 — 白雲山、天望山など
- 温泉 — 湖畔の宿
- 野生動物の観察
カヌーは要予約です。朝のうちは水面が静かで、山が映ります。
湖畔の山は往復2〜3時間程度で登れるものがあります。山頂から湖が見下ろせます。
ナキウサギ
この地域で見られる小動物です。
- 氷河期からの生き残りとされる
- 岩場(ガレ場)に住む
- 鳴き声で存在が分かる
- 見られる場所が限られる
- 小さく、動きが速い
然別湖の周辺が生息地のひとつです。岩場で鳴き声を聞くことがあります。
姿を見るのは運次第です。静かに待つ必要があります。
紅葉
| 場所 | 見ごろ |
|---|---|
| 然別湖の周辺 | 10月上旬 |
| 糠平・ぬかびら源泉郷 | 10月上旬〜中旬 |
| 十勝の平地 | 10月中旬〜下旬 |
標高があるので、道内でも早い時期に紅葉します。10月上旬が見ごろです。
湖に映る紅葉が見どころです。風がない朝が狙い目です。
冬の氷の村
然別湖のもっとも知られた催しです。
湖が全面凍結した上に、氷で作った構造物を建てるという企画が行われます。
- 1月下旬から3月下旬ごろ
- 氷のバー — 氷のグラスで飲む
- 氷の露天風呂 — 湖の氷の上
- 氷の教会
- 氷のホテルに泊まれる企画がある年も
- 氷上のアクティビティ
氷の露天風呂は、湖の氷上に設けられたものです。−20度の環境で湯に入るという体験になります。
更衣室も氷で作られています。相当な寒さです。
氷の村の注意点
- 期間と内容は年ごとに変わる
- 気温が高いと規模が縮小する
- 協力金がかかる
- 完全な防寒が必要
- 滑らない靴(氷の上を歩く)
- 夜はライトアップされる
行く年の情報を必ず確認してください。暖冬の年は中止や縮小があります。
冬の装備
十勝の内陸で、標高が800mあります。
- −20度を下回る日がある
- 完全な防寒。顔を覆えるもの
- 滑らない靴と厚手の靴下
- 手袋(薄手と厚手の重ね)
- カイロ
札幌の装備では足りません。国内でもっとも寒い環境のひとつです。
アクセス
| 出発地 | 所要 |
|---|---|
| 帯広 | 車で1時間半前後 |
| とかち帯広空港 | 車で2時間前後 |
| 旭川 | 車で3時間前後 |
| 札幌 | 車で4時間前後 |
車が前提です。公共交通では行きにくい場所です。
山道を登るので、冬は冬タイヤと四輪駆動が望ましいです。道路が閉鎖されることもあります。
宿と食事
湖畔に宿が1〜2軒あります。
- 温泉付き
- 食事は宿で取る
- 周辺に飲食店と商店がない
- 日帰り入浴ができる
食事と買い物は行く前に済ませてください。湖畔には店がありません。
宿が少ないので、繁忙期と氷の村の期間は早く埋まります。
周辺とあわせる
- 糠平湖・タウシュベツ川橋梁 — 車で40分前後
- ぬかびら源泉郷 — 温泉
- 三国峠 — 北海道の国道最高地点
- 帯広 — 豚丼と菓子
タウシュベツ川橋梁は、ダム湖に沈む旧鉄道の橋です。水位が下がる冬から春に姿が見えます。
見学には条件があるので、現地の案内に従ってください。
向く人
- 静かに過ごしたい
- 涼しい夏を求める
- カヌーや登山をしたい
- 冬の氷の村を体験したい
逆に、にぎやかな観光地や多くの選択肢を求めるなら向きません。設備も店も限られます。