自転車とバイクで走る。北海道の距離と風と、休む場所
走りやすい土地ですが、距離と風を読む必要があります。

- 信号が少なく走りやすい。ただし距離が長い
- 向かい風が続くと進まない
- 補給と宿の間隔が広い。計画が必要
北海道は自転車やバイクで走る土地として知られています。走りやすい反面、距離と補給の問題があります。
走りやすい理由
- 信号が少ない。市街を出れば数キロ信号がない
- 道が広く、路肩が確保されている区間が多い
- 景色が開けている
- 夏の気温が低く、熱中症のリスクが本州より小さい
とくに信号の少なさが効きます。止まらずに走り続けられるので、同じ時間で進める距離が長くなります。
風の問題
これがいちばん効きます。北海道は風が強い土地です。
- 遮るものがないので風が直接当たる
- 海沿いは特に強い
- 向かい風が続くと、平地でも進まない
- 横風は危険(バイク・荷物を積んだ自転車)
対策は風向きを見てルートを組むことです。朝に風向きを確認し、追い風になる方向へ進むという判断ができます。
日本海側を北上する場合、夏は南風が多いので追い風になりやすいという傾向があります。ただし日によって変わります。
補給の間隔
町と町の間が空いています。
| 設備 | 間隔の目安 |
|---|---|
| コンビニ | 市街と幹線沿い。郊外は数十km空く |
| 道の駅 | 比較的多い。営業時間がある |
| 自動販売機 | 集落にある。確実ではない |
| ガソリンスタンド | 郊外は少ない。18〜19時に閉まる |
自転車なら、水を2本以上持つのが基本です。50km以上店がない区間があります。
バイクも給油の計画が必要です。町を出る前に入れてください。
道の駅を使う
道の駅が道内に多数あり、休憩の拠点になります。
- トイレと水がある
- 食べ物が買える
- 地域の情報が得られる
- 屋根のある場所で雨宿りできる
営業時間があり、夜は閉まります。トイレだけ24時間使える場所もあります。
宿の間隔
これが計画の制約になります。
観光地には宿がありますが、その間に何もない区間があります。1日の走行距離を宿の位置で決める必要があります。
- ライダーハウス — 安い簡易宿。ツーリング向け
- キャンプ場 — 道内に多数。無料や格安の場所もある
- 公共の宿・民宿
- ビジネスホテル — 市街
キャンプ場が使えると自由度が上がります。ただし装備の重さが増え、熊への対策も必要です。
気温と服装
夏でも寒い場面があります。
- 朝の出発時は10度台
- 峠を越えると気温が下がる
- 海沿いは霧で冷える
- 走行中の風で体温が下がる
防風のウェアは必須です。夏でも、下り坂と霧の中では体が冷えます。
レインウェアも必要です。雨具が防寒着にもなります。
動物への注意
自転車とバイクは、車より動物との遭遇が危険です。
- シカ — 衝突すれば転倒する
- キツネ — 道に出る。餌をやらない
- ヒグマ — 山間部。見かけたら離れる
- アブ — 走っていると寄ってくる。黒い服は避ける
アブは実際に厄介です。黒いウェアやバイクに群がります。明るい色のほうが寄られにくいです。
夕方から夜明けは動物が活発です。この時間に走らないのが最大の対策です。
時期の選び方
| 時期 | 条件 |
|---|---|
| 5月 | 涼しい。峠が開いていない場所がある |
| 6月 | 走りやすい。虫が出始める |
| 7〜8月 | 最盛期。宿が混む。虫が多い |
| 9月 | 虫が減る。空気が澄む。走りやすい |
| 10月 | 寒い。日が短い |
| 11〜4月 | 雪と凍結。走る時期ではない |
条件がもっとも良いのは6月と9月です。暑くなく、虫も少なく、混雑も穏やかです。
輪行と輸送
自転車を持ち込む方法です。
- 飛行機 — 輪行袋に入れて預ける。航空会社の規定を確認
- フェリー — 自転車やバイクのまま乗れる便がある
- 宅配 — 先に宿へ送る
フェリーは本州から直接乗り入れられるので、バイクでは定番の手段です。時間はかかりますが、分解の手間がありません。