短い季節で庭をつくる。植える時期と冬越し
5月下旬から始めます。何が育つかを書きます。

- 植えるのは5月下旬以降。遅霜を避ける
- 生育期間が短い。早く育つものを選ぶ
- 冬は雪が断熱材になる
北海道で庭をつくるとき、期間の短さが制約になります。
植える時期
いちばん重要な判断です。
| 時期 | 作業 |
|---|---|
| 4月 | 土の準備。雪解け後 |
| 5月上旬 | 寒さに強いものを植える |
| 5月下旬 | 遅霜が明ける。本格的に植える |
| 6月 | 生育期 |
| 7〜9月 | 収穫 |
| 10月 | 片付け。霜が降りる |
いちばん多い失敗が早く植えすぎることです。5月上旬に植えて遅霜に当たると、枯れます。
地域によって時期が違います。近所の人がいつ植えるかを見るのが確実です。
遅霜
5月でも霜が降りることがあります。
- 朝の気温が0度近くまで下がる日がある
- 霜に当たると、トマトやキュウリは枯れる
- 予報で「霜注意報」が出る
- 不織布やビニールで覆う
植えた後に霜の予報が出たら、覆って守ってください。一晩で駄目になります。
育てやすいもの
生育期間が短く、寒さに強いものです。
- じゃがいも — 北海道の気候に合う
- 葉物(レタス、ほうれん草、小松菜) — 早く収穫できる
- 大根、にんじん — 秋まで育てる
- 豆類(インゲン、エダマメ)
- とうもろこし — 産地。育つ
- かぼちゃ、ズッキーニ
- ハーブ類
じゃがいもは北海道の主要な作物です。家庭菜園でも育ちます。
難しいもの
- サツマイモ — 気温が足りない。品種と工夫が必要
- ナス — 気温が低いと実が付きにくい
- ピーマン・唐辛子 — 同様
- スイカ・メロン — ハウスか工夫が必要
- 長期間育てる果樹
暖かい気候を必要とするものは難しくなります。ハウスやトンネルを使えば育つものもあります。
トマトとキュウリ
家庭菜園の定番ですが、条件があります。
- 5月下旬以降に植える
- 日当たりのよい場所
- 気温が低い年は収穫が遅れる
- 9月には終わる
育ちますが、本州より収穫期間が短いです。苗から始めるのが現実的です。
花
庭に植える花です。
- 寒さに強い宿根草 — 毎年出てくる
- 一年草 — 春に植えて秋まで
- 球根(チューリップなど) — 秋に植えて春に咲く
- ラベンダー — 北海道の気候に合う
- ルピナス、ジギタリス、デルフィニウム
北海道では冷涼な気候を好む花が育ちます。イングリッシュガーデン風の植物が向くとされています。
逆に、暑さを好む花は育ちにくいことがあります。
冬越し
意外な点ですが、雪が植物を守ります。
- 雪の下は0度前後で安定する
- 外気が−20度でも、雪の下はそれほど下がらない
- 雪が断熱材になる
- 雪が少ない地域のほうが植物が傷む
十勝のように雪が少なく寒い地域では、土が凍って植物が枯れることがあります。
対策として、落ち葉や敷き藁で覆う(マルチング)という方法があります。
秋にやること
- 収穫を終える(10月まで)
- 植木鉢を室内か物置へ
- 宿根草の株元を覆う
- 落ち葉を片付ける(排水口が詰まる)
- 水道の屋外栓を止める
- ホースを片付ける
雪が積もると、地面にあるものは春まで出てきません。片付けを忘れると雪の下になります。
春にやること
- 砂と落ち葉を片付ける
- 排水口を確認する
- 折れた枝を切る
- 土を耕す
- 5月下旬まで植えるのを待つ
雪解け直後の土は水を含んでいます。乾くまで待ってから耕すほうが扱いやすいです。
プランターで始める
庭がなくても始められます。
- ベランダや玄関前
- 葉物とハーブなら育つ
- 冬は室内に取り込む
- 土を入れ替えやすい
集合住宅ならプランターが現実的です。冬に取り込めるのも利点です。
資材をどこで買うか
- ホームセンター — 苗、土、資材
- 農協の売店 — 地域に合う品種がある
- 園芸店
- 直売所 — 苗を売る時期がある
農協の売店はその地域で育つ品種を置いています。本州向けの品種より確実なことがあります。
5月は苗の売り場が混みます。5月中旬に買って、下旬に植えるという段取りになります。
近所に聞くのがいちばん
植える時期と品種は、地域によって違います。
近所で庭をやっている人に聞くのが、どの情報源より正確です。「いつ植えますか」「何が育ちますか」と聞けば教えてくれます。
これが近所づき合いのきっかけにもなります。