シラカバ花粉は5月。スギがない土地の花粉症
スギ花粉はほぼありません。代わりに別の花粉が飛びます。

- スギの植林がほとんどない。スギ花粉は少ない
- 代わりにシラカバ花粉が4月下旬から6月に飛ぶ
- イネ科とヨモギの花粉は夏から秋
「北海道には花粉症がない」と言われることがあります。正確には、スギ花粉が少ないという意味です。
なぜスギ花粉が少ないのか
北海道には、スギの大規模な植林がほとんどありません。
- 気候がスギの生育に向かない地域が多い
- 道南の一部にはスギがある
- 戦後の植林はカラマツやトドマツが中心だった
そのため、本州で春にスギ花粉に悩む人が北海道では症状が出ないことがあります。
ただし道南(函館周辺)にはスギがあり、少量は飛びます。
シラカバ花粉
北海道でもっとも問題になる花粉です。
| 時期 | 状況 |
|---|---|
| 4月下旬 | 飛び始める |
| 5月 | 最盛期 |
| 6月 | 終わる |
シラカバは北海道に広く分布しています。街路樹にもなっており、市街地でも飛びます。
スギ花粉症の人がシラカバでも症状が出るとは限りません。別の種類なので、反応するかは個人差があります。
口腔アレルギーとの関係
シラカバ花粉症には、特徴的な関連があります。
シラカバ花粉に反応する人の一部が、特定の果物を食べたときに口の中がかゆくなることがあります。
- リンゴ、モモ、サクランボなどのバラ科の果物
- 口やのどがかゆい、腫れる
- 加熱すると症状が出ないことが多い
- 重い症状が出る人もいる
これは花粉と果物のたんぱく質の構造が似ているために起こるとされています。
症状が出た場合は、食べるのをやめて医療機関に相談してください。
そのほかの花粉
| 種類 | 時期 |
|---|---|
| ハンノキ | 3月〜5月 |
| シラカバ | 4月下旬〜6月 |
| イネ科(カモガヤなど) | 6月〜8月 |
| ヨモギ | 8月〜9月 |
| ブタクサ | 8月〜9月。本州より少ない |
つまり、春から秋まで何かしら飛んでいます。「北海道は花粉がない」というのは言い過ぎです。
イネ科の花粉は牧草地の周辺で多くなります。北海道は牧草地が広いためです。
観光で来る人への影響
5月に来る場合、注意する点があります。
- シラカバのある場所を歩くと症状が出る可能性
- 公園、森、街路樹
- 風の強い日に飛散量が増える
- 晴れて乾燥した日に多い
薬を使っている人は、念のため持って行くほうが安全です。現地で買うこともできますが、慣れた薬のほうが確実です。
移住する人への影響
これは予測できません。
- 本州でスギ花粉症だった人が、北海道で楽になることがある
- 逆に、数年住んでからシラカバ花粉症が出ることがある
- 反応する花粉の種類は体質で決まる
「北海道に移住すれば花粉症が治る」とは言えません。スギ花粉から離れられるのは確かですが、別の花粉があるということです。
対策
一般的な花粉症の対策と同じです。
- マスク
- 帰宅後に顔を洗う、着替える
- 洗濯物を外に干さない — 5月は注意
- 飛散量が多い日は窓を開けない
- 薬を使う。症状が出る前から始めると効きやすい
5月は洗濯物を外に干せるようになる時期ですが、花粉に弱い人は室内干しを続けるという選択をしています。
飛散情報
自治体や気象の情報サイトで、花粉の飛散情報が出ます。
- シラカバの飛散予測が公開される
- 日ごとの飛散量が分かる
- 多い日は外出を控える判断ができる
5月に屋外の予定を組むなら、前日に飛散情報を見ておくと対応できます。
医療機関で調べる
どの花粉に反応するかは、検査で分かります。
- 血液検査でアレルギーの原因を調べられる
- シラカバ、イネ科、ヨモギなど項目ごとに分かる
- 果物との関連も相談できる
移住して症状が出た場合、何に反応しているかを知ると対策が決まります。「北海道でも花粉症になった」で終わらせず、調べる価値があります。
スギ花粉から逃れるという動機
花粉症を理由に移住を考える人がいます。
スギ花粉については、確かに北海道では大幅に減ります。本州で重い症状がある人には意味のある差です。
ただし、シラカバやイネ科の花粉に反応する体質なら、別の時期に別の症状が出ます。移住の理由として花粉だけを挙げるのは、賭けの要素があります。
可能なら、5月に一度滞在して様子を見るのが確実な判断材料になります。