北海道の夏は涼しいは本当か。エリアと年で違う話
避暑のつもりで来て暑い年があります。地域ごとの傾向と、服装の備え方を書きます。

- 「北海道の夏は涼しい」は、条件つきで正しい
- 内陸は30度を超える。海沿いは涼しい
- 冷房の無い建物が多いことが、暑さの体感を上げる
避暑のつもりで夏に来て、思ったより暑かったという声をよく聞きます。何が起きているのかを書きます。
涼しいのは「湿度」の話
北海道の夏が過ごしやすい最大の理由は、気温より湿度が低いことです。
同じ28度でも、湿度が70%の本州と、50%の北海道では体感がまったく違います。日陰に入れば涼しく、汗が引きます。
逆に言えば、気温そのものは思ったほど低くない日があります。
エリアで大きく違う
| エリア | 夏の傾向 |
|---|---|
| 道央(札幌) | 30度を超える日がある。都市部は熱がこもる |
| 道北(旭川) | 内陸で寒暖差が大きい。日中は暑い |
| 十勝 | 晴れが多く、昼は暑い。朝晩は冷える |
| 道東(釧路) | 霧が出て涼しい。20度前後の日も |
| オホーツク | 比較的涼しい |
| 道南(函館) | 本州に近い。湿度もやや高め |
本当に涼しいのは道東の海沿いです。夏でも長袖が要る日があります。避暑が目的なら、このあたりを選ぶと期待どおりになります。
釧路の霧
道東が涼しい理由のひとつが霧です。夏に海からの冷たい空気が入り、霧が発生します。
これは景色が見えないという欠点でもあります。湿原や海の景色を目当てに行くなら、霧の出やすい時期と時間帯を調べておくとよいです。一般に、朝と夕方に出やすい傾向があります。
冷房が無い建物が多い
見落とされがちなのがこれです。北海道は暑い期間が短いため、冷房を備えていない建物が珍しくありません。
- 古い宿やゲストハウス
- 公共施設の一部
- 個人経営の飲食店
気温が30度に届く日は、こうした場所では逃げ場がありません。宿を選ぶとき、冷房の有無を確認すると安心です。夏に泊まるなら、ここは見ておく価値があります。
朝晩の冷え込み
日中が暑くても、朝晩は冷えます。特に内陸と道東です。
- 日中 25〜30度 → 朝晩 15度前後、という日がある
- 海沿いは、日中でも風が冷たい
- キャンプや早朝の行動では、特に冷える
そのため、夏でも薄手の上着を1枚持ってきてください。半袖だけで来ると、朝晩に困ります。
服装の目安
- 基本は半袖。ただし重ねられるものを
- 薄手の上着かカーディガンを必ず1枚
- 道東へ行くなら、もう少し厚手のものも
- 日差しは強い。帽子と日焼け対策は本州と同じく必要
最後の点は意外に思われますが、緯度が高くても日差しは強いです。涼しいぶん自覚しにくく、気づかないうちに焼けます。
虫について
夏の屋外では、蚊やブヨがいます。特に水辺と林です。
ブヨに刺されると腫れが長引くことがあります。湿原や森を歩く予定があるなら、肌の露出を減らすほうが結果的に快適です。
「涼しさ」を目的にするなら
避暑が主目的なら、選ぶ基準はこうなります。
- 内陸より海沿い
- 道央・道北より道東・オホーツク
- 市街地より郊外
札幌だけを訪れて「北海道も暑い」と感じる人が多いのですが、これは都市部だからです。行く場所を選べば、期待どおりの涼しさがあります。
まとめ
北海道の夏が過ごしやすいのは、気温よりも湿度が低いからです。気温自体は30度を超える日があります。
本当に涼しいのは道東の海沿い。そして、冷房の無い建物が多いことと、朝晩の冷え込み。この3つを知っておけば、期待とのずれが起きません。